
Sachdeva B, Puri S, Aeri BT. 近隣における健康的および不健康な食品の入手可能性および入手しやすさと非感染性疾患との関連:スコープレビュー。 Indian J Public Health 2024;68:95-105。 DOI: 10.4103/ijph.ijph_436_23
概要
世界中で、700万人が死亡し、1億8770万人が罹患している。 貧しい食生活は、肥満の原因となる環境から生まれる。 しかし、食環境と非感染性疾患(NCDs)との関連を示す明確な証拠は、結論が出ていない。
本レビューは、18歳以上の成人における、健康的/非健康的食品の入手可能性/入手しやすさとNCDsリスクとの関連性を調査するために実施された。 2012年から2022年の間に発表された研究を、PubMed、Google Scholar、Science Directの3つのデータベースを用いて検索した。
Preferred Reporting Items for Systematic Reviews and Meta-Analyses extension for Scoping Reviews(PRISMA-ScR)、(2018)のガイドラインに従い、選択基準に基づき、3034件の研究が検索され、そのうち64件が本レビューに含まれた。 ほとんどの研究が高所得国で実施され、横断研究デザインを採用していた。
全体として、レビューの結果はまちまちである。
- 健康食品と比較して、肥満と不健康食品の入手可能性/入手しやすさとの直接的な関連が報告された(n=12)。
- 糖尿病の場合、スーパーマーケットの利用可能性は、不健康な食品店との否定的な関連(11の研究で3つの関連)に比べ、保護的である可能性が高かった(4つの肯定的な関連)。
- 心血管疾患については、ファーストフード店(n=6)の症例数の増加が、健康食品(n=3)の症例数を上回った。
- 複数のNCDに関する研究では、不健康な食品店(n=5)との直接的な関連が報告されている一方、健康的な食品との関連は結論が出ていない。
多くの研究があるにもかかわらず、食環境とNCDsの関係は弱く、結論は出ていない。 食環境に関連する政策の実行を合理化するためには、標準化されたツールの使用と、縦断的・介入的研究が必要である。