
引用Stubbendorff, A., Hallström, E., Tomova, G., Borné, Y., Janzi, S., Sonestedt, E., & Ericson, U. (2025).微量栄養素摂取に関連する温室効果ガス排出量とエネルギー摂取の意味:異なるモデル化アプローチの比較分析。The American Journal of Clinical Nutrition, 121(5), 1063-1076.https://doi.org/10.1016/j.ajcnut.2025.02.031(オープンアクセス)
概要
- 背景– 人間の食事は温室効果ガス排出量(GHGE)の30%を占めている。食事のGHGEを報告する際、エネルギー標準化の有無で異なる結果が得られ、微量栄養素摂取との関連性に関してしばしば矛盾した結論になる。
- 目的-本研究の目的は、食事性GHGEの報告方法について、エネルギー摂取量を考慮する場合と考慮しない場合、および微量栄養素摂取量とのそれぞれの関連を比較することである。
- 方法– 25,970人が参加したコホートであるMalmö Diet and Cancer Studyからデータを得た。GHGEはライフサイクルアセスメントデータに基づいて推定した。本研究では、食事による気候への影響を報告する様々な方法を検討した:1日当たりのGHGE、1,000kcal当たりのGHGE、異なるエネルギー調整によるGHGEなどである。微量栄養素摂取量との関連は、線形回帰モデルを用いて1日当たりの摂取量および1000kcal当たりの摂取量としてモデル化した。
- 結果-1日当たりのGHGEが高い食事は、調査した17種類の微量栄養素の1日当たりの摂取量がすべて高いことと関連していた。エネルギーもモデルに含めると、1000kcal当たりのGHGEの結果は1日当たりのGHGEの結果とよく一致した。しかし、1000kcal当たりのGHGEを用いると、一般にGHGEが高いほど1日当たりの微量栄養素摂取量が少ないことが示された。エネルギー摂取量を調整する方法が異なると、関連性の方向や大きさが異なる推定値が得られた。
- 結論-本研究は、食事性GHGEの影響を評価する際のエネルギー摂取の意味を明らかにし、GHGEモデル化手法の選択が結果と解釈に重要な結果をもたらす可能性があることを示した。微量栄養素摂取に関連する食事性GHGEをモデル化するために選択する方法は、今後の研究において慎重に検討する必要がある。